2021年第55回 岡田知弘さん(京都橘大学教授)が講演

開催日:2021年2月11日

会場:たかつガーデン8階たかつ

記念講演:「大阪市廃止否決から考える大阪の再生―新たな地域経済社会を展望して―」

講師:岡田知弘さん(京都橘大学教授、自治体問題研究所理事長)

文化行事:吉矢千鶴さん(ヴァイオリン)、深堀安希子さん(ピアノ)

意見発表:「菅政権による日本学術会議への介入と学問の自由をめぐって」

発表者:景山佳代子さん(神戸女学院大学准教授)


 第55回「建国記念の日」不承認2・11大阪府民のつどいが、2月11日に開かれ、会場で114人、オンラインで80人が参加しました。吉矢千鶴さんによるバイオリンと深堀安希子さんによるピアノの演奏が行われ、「コロナ後、初めての本番。コロナ禍になって3か月は演奏も練習もできなかった」とスピーチがありました。

 講演した京都橘大学の岡田知弘教授は、「これからの大阪のあり方は、日本全体のあり方を問いかけている」と指摘。道州制をめぐる議論の変遷や財界の提言を詳しく紹介しながら、維新の会が「都」構想に固執する背景について、「開発財源を大阪市から府に移すことで得ようとしている」と話しました。また、大阪の経済・社会を支える最大の主体は、中小企業であるとし、地域内で経済を循環させている他市の例を示しながら、大阪再生の方向を語りました。


 意見発表で、神戸女学院大学の景山佳代子准教授が、菅政権による日本学術会議への政治介入の問題点を報告しました。

 参加者からは、「生の音楽に触れたのが遠い昔のようでうれしく思った」「これからの街づくりをどうすすめていくか参考になった」などの感想がありました。

 集会はYouTubeでアーカイブ視聴することができます。

「建国記念の日」反対大阪連絡会議

戦前、「紀元節」は、初代神武天皇即位の日とする天皇制国家の重要な祝祭日でした。  戦後、「紀元節」の復活をねらう政府は、1966年に「紀元節の日」であった2月11日を「建国記念の日」と制定しました。「建国記念の日」は主権在民を基本とする憲法の民主主義的原則に反し、歴史の真実を歪めるものです。